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    [CATEGORY]:危機管理における男女トラブル

「ハンカチを敷けば強姦でない」、「室内ならOK」は本当か。[POSTED]:2018-07-10

[ 問 題 ]Q11 「ハンカチを敷けば強姦でない」、「室内ならOK」は本当か。
不正解答え:『 C.両方ウソ。 』
理由:女性の同意があったかどうかは、場所などだけでなく様々な状況から総合的に判断されます。
不正解答え:『 C.両方ウソ。 』
理由:女性の同意があったかどうかは、場所などだけでなく様々な状況から総合的に判断されます。
正解!答え:『 C.両方ウソ。 』
理由:女性の同意があったかどうかは、場所などだけでなく様々な状況から総合的に判断されます。

「穴場に移動しない?」

G男は大学浪人中の20歳。勉強の合間にパソコンでオンラインゲームをするのが、気分転換になっています。最近はまっているのは冒険もののロールプレイングゲーム。オンライン上で、プレイヤー同士が情報交換したり、武器や装備を交換したりしながら物語は進行します。
最近、このゲームでB子と仲良くなりました。毎日チャットで話をするうちに、G男は会ったこともないB子に好意を寄せるようになりました。勉強をしていても、気もそぞろにB子の事ばかり考えてしまいます。B子とのデートの様子を妄想しながらゲームに夢中になり、勉強は手つかずになってしまいました。これだけ気が合うのであれば、B子もまた自分に好意を持っているのは間違いないと、根拠もなく確信していました。

G男はB子を花火大会に誘いました。実際に出会うのは今回が初めて。互いの携帯番号と写真を交換しました。
暗がりで見ていても、B子はなかなかかわいい。二人は土手に座って花火を見上げました。
「キレイ…」
花火を見てつぶやくB子を見て、G男は我慢ができなくなってしまいました。
「穴場を知っているから移動しない?」
二人は連れ立って、人気のない物陰に移動しました。喧噪から離れ、実際に花火はよく見えました。
「終わっちゃった…」
「すごくキレイだったね。」
上空を見つめていたB子は顔をゆっくりとG男に向け、ほほ笑みました。G男は、思い切ってB子に告白したところ、B子は顔を赤らめながら、「嬉しい。」と遠慮がちに答えました。
G男はハンカチを敷き、B子をそっと倒しました。B子は抗うことなく応じました。しかし、目は固く閉じていた点が気になります。恥ずかしいのだろうか。かわいらしい。
行為が終わったところで気づいたのですが、B子がシクシクと泣いています。
「酷い。」
絞り出すような声でB子がつぶやきました。G男は頭が真っ白になりました。
恋人だよね、同意を得て性行為をしたんだよね、ハンカチを敷いたのは布団替わり、無理やり押し倒したなんて言えないよね。

「ハンカチ敷けばOK」は都市伝説

「地べたで性行為をすれば強姦の刑事事件だが、ハンカチを敷けば強姦の刑事事件にならない」という話があります。実際には、ハンカチを敷いていても、強姦の刑事事件にならないとは限りません。
世間一般の感覚からすると、強姦の刑事事件であるはずがない状況でも、強姦の刑事事件であるという認定がされています。たとえば、ラブホテルでの性行為は、女性を担いで連れ込んだという状況でもないかぎり、お互い合意の上だったと考えるのが自然でしょう。

しかし、刑事事件弁護士として多くの刑事事件を見ていると、それでも強姦罪に問われるケースはあります。行為後にホテルから駅まで二人で談笑しながら歩いて帰ったのに、後に強姦の刑事事件として告訴されたケースもあります。
強姦かどうか、すなわち女性の同意があったかどうかは、犯行の時刻や場所、周囲の状況、犯行に至る経緯や具体的プロセス、女性の年齢や立場、性体験の多寡などによって総合的に判断されます。ですから、仮に女性が明確に合意していても、絶対に安心とはいえません。これさえ満たせば強姦にならないという絶対的な条件は存在しない、というのが刑事事件弁護士からの忠告です。強姦の刑事事件の「被害者」の中には、示談金狙いの美人局や、夫や恋人にバレた浮気をごまかすために「無理やりレイプされた」と嘘をつく女性もいます。刑事事件弁護士に寄せられる相談の中にも、こうした「被害者」から示談金などのお金を要求されているというものが数多くありますから、注意が必要です。

リスクをゼロにするのは不可能

では、女性から訴えられるリスクを少しでも減らす方法はあるのでしょうか。
もし、普段から付き合いがある相手なら、好意を寄せられていることを示すメールや写真があるはず。それらが残っていれば、万が一のときに自分の身を守ってくれることもあります。刑事事件弁護士が提案する一番確実な予防法は、行きずりの人とは情交を持たないことです。不特定多数と性行為をしないことは、性病リスクを避ける意味でも、強姦の刑事事件などの法的リスクを避ける意味でも、重要です。身もふたもないアドバイスではありますが、自分の身を守るためにはこのくらいの覚悟が必要であるというのが刑事事件弁護士からのアドバイスです。
ただこの方法ですら、絶対に安全かというと、そうではありません。夫婦間で強姦罪が成立した判例があるように、行きずりの性行為でなくても訴えられる危険性は残っています。

刑事事件弁護士として多くの男女トラブルや刑事事件を見てきたうえでの忠告派は、強姦の言いがかりをつけられるリスクは究極的なことをいえば、ゼロにはできないということです。
リスクを認識したうえで、そのリスクを最小限に抑えるためにはどうすべきか、常に刑事事件弁護士にアドバイスを求めながら見極めていくということになります。

刑事事件弁護士の一言

メールなど、相手の好意を示す証拠があるかどうか。

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