対マスコミ危機管理 -マスコミ報道の基準 [21件]kikikanri.com
- 被害者の属性をどこまで報道するか
- 以下の要素を考え合わせて個々に判断されています。 ①社会に伝える必要性 ②報道による二次被害の可能性(逆に、ほかの人・店・団体などが混同されて困る可能性) ③時間の経過 被害者について記載する場合にも、事件と関連しない要素を書くことは避けなければならず、事件との関連を書く場合にも配慮が必要です。被害に遭った事実自体が、その人や店などの信用問題につながる場合もあります。触れられたくない事実(職業や病歴、人間関係など)もあり得ます。プライバシー意識の拡大や犯罪被害者への偏見、メディアスクラムの問…...
- 実名報道が原則
- 通常の犯罪については、被害者についても実名報道が原則とされています。記者としては、なるべく被害者も実名で発表するよう求めていきたいという方針です。朝日新聞社の指針によると、以下のように対応するとされています。 ①被害者は偶然に被害に遭ったのであり、好んで巻き込まれたわけではないが、事件・事故に巻き込まれた瞬間、社会的な存在にならざるを得ません。 ②こうした被害者の社会性から考えると、氏名や年齢、住所という基本的な情報は公表されるべきです。 ③事件・事故をめぐる基本的情報の公開はプライバシー侵…...
- インターネット報道における注意
- 記事は紙面だけでなく、インターネットのウェブサイトや携帯電話サイト、電光ニュース、ラジオ、テレビなど様々な媒体で利用されています。インターネットにおいて速報を流すことで、いち早く情報を届けることができるようになった反面、事態を十分に把握する前に発表することによって修正が必要となることもありえます。事件・事故の速報では、初報段階とその後で実名・匿名の判断が切り替わる場合もあります。記事に修正の必要が生じたときは、その都度速やかに反映させ、ネット上の情報を随時、より正確な内容に書き換えていく作業が求…...
- 報道の際に考慮される点
- (1)容疑者の写真の使用について ア 容疑者の写真掲載の必要性 容疑者の写真は、事件の重要な情報の一つであり、掲載することで読者により豊富な情報を提供し、事件への関心を高めてもらうことにもつながります。 イ 写真掲載の可否の判断基準 事件の重大性や対象人物の公人性、リスク・コミュニケーションの必要性などを踏まえて判断します。残虐性が強かったり被害者が複数に及んだりする殺人や、無差別殺傷事件、被害の大きな強盗や詐欺、連続強制性交など悪質な犯罪、誘拐事件などが、掲載の一つの目安になります。また、公開…...
- 例外的に実名を避ける事案
- (1)少年事件 ア 少年事件の報道の原則 少年事件は原則として、匿名での報道とされています。 少年法61条では、「家庭裁判所の審判に付された少年(※1)又は少年のとき犯した罪により公訴を提起された者については、氏名、年齢、職業、住居、容ぼう等によりその者が当該事件の本人であることを推知することができるような記事又は写真を新聞紙その他の出版物(※2)に掲載してはならない。」と定められています。少年法61条に反した場合であっても、罰則は設けられていません。しかし、憲法で保障された表現の自由を、法律で…...
- 実名で報じるか否かのメルクマール
- 実名で報じるか否かは、実名に基づく十分な取材をし、その中で得られた事実関係を踏まえたうえで、報道機関が自主的に決めるとされています。 メルクマールとしては、 ①関係者の社会的地位・立場 ②事件・事故の重大性 ③書かれる側の被る不利益 などを考慮して判断されています。 (1)関係者の社会的地位・立場 公人・公的存在については報道されやすい傾向にあります。 ①政治家・候補者 政治家の公人性に鑑みれば、違法・不正行為、反社会的な行為に関与したり、不明朗な資金を受け取ったりした場合はもちろん…...
- 「実名」とは
- (1)「本名」と「通名」「通称」 実名報道原則にいう「実名」とは、基本的には本名のことをいいます。本名は、日本人なら戸籍名、外国人なら外国人登録証やパスポートに記された名前であるのが通常です。ただ、芸能人など実際は本名よりも社会に通用する「通名」「通称」で生活・活動している人もいます。とくに朝鮮半島出身者の場合、歴史的経緯があるので注意が必要です。在日韓国・朝鮮人は、日本社会での差別・偏見のため「在日」であることを知られないように通名で生活してきた人もいまだ少なくありません。本名だけの表記だと本…...
- 実名報道の理由
- ①基本要素 「社会で何が起きているのか」という関心に応えるには、いつ、どこで、だれが、なぜ、どのように、何をしたという「5W1H」のニュースの基本要素が欠かせないというのが、マスコミの言い分です。社会生活を脅かす犯罪や不正をした犯罪者など、事件の当事者が「だれ」なのかは、何をしたのかという内容とともに最も重要な関心事だとされています。店内のボヤを取材するために、大手スーパーの広報にある新聞記者が電話を掛けたところ、記事にしてもらっては困るという抗議を受けました。その記者は「御社の陳列棚に並ぶ商品…...
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