対マスコミ危機管理 -報道の基準 [6件]kikikanri.com
- 報道されにくい刑事事件
- 精神障害者の起こした刑事事件については報道されにくい傾向にあるようです。精神障害者については、心神喪失で「刑事責任能力」が全くないと判断され不起訴処分、無罪判決となる可能性がありますし、精神障害者や知的障害者による犯行と報道することで、障害者に対する偏見や差別を助長する恐れがあるからです。2001年4月30日に台東区の路上で、レッサーパンダの帽子をかぶった若い男が短大生を包丁で刺し、死亡させた事件については、世間に衝撃を与えた刑事事件であるにも拘わらず、報道が控えられました。事件直後には、レッサ…...
- 報道されやすい刑事事件
- 社会に衝撃を与えたような刑事事件や、特異な手口による刑事事件など、社会の注目を集めそうなものは報道される可能性が高いです。また、被疑者の属性が社会的に注目を集めそうである場合にも報道される可能性は高くなります。例えば、被疑者が芸能人や作家などの所謂有名人の場合、一流企業に勤めている場合や、警察官、公務員などの高い倫理観を期待される職業の場合、有名大学の学生などが起こした刑事事件の場合には報道される可能性が高いです。...
- どのような刑事事件が報道されるのか
- 日本では、年間に99万6120件の刑法犯が認知されています(平成29年警察白書)。この全部が新聞、テレビの報道対象になるわけではなく、新聞では全国版に年間数千件、県版レベルではその何倍かの人々の身柄拘束情報が、実名入りで発表されています。報道される刑事事件か否かは、他の事件や社会情勢との関連において、当該事件にどれほどの価値があるかにより、基本的には記者(県警キャップやデスク)によって判断されます。 ...
- 実名報道される場合
- 逮捕されたのが高い倫理性を求められる職業の人やその言動に社会的影響力がある人(公務員や学校の教員、政治家・芸能人など)の場合には実名報道がなされる傾向にあります。それ以外の「私人」の場合には掲載しないか、事案が特異でニュース性があれば匿名での掲載を検討します。例えば公務員の場合、どの階級の公務員が「高い倫理性を求められる」のか「社会的影響力がある」のかは、ケース・バイ・ケースで判断されます。報道を見ると、裁判官・検察官・警察官・議員・市区役所職員・自衛官等については報道がなされています。また、教…...
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