対マスコミ危機管理 -事件報道は実名が原則 [6件]kikikanri.com
- インターネット報道における注意
- 記事は紙面だけでなく、インターネットのウェブサイトや携帯電話サイト、電光ニュース、ラジオ、テレビなど様々な媒体で利用されています。インターネットにおいて速報を流すことで、いち早く情報を届けることができるようになった反面、事態を十分に把握する前に発表することによって修正が必要となることもありえます。事件・事故の速報では、初報段階とその後で実名・匿名の判断が切り替わる場合もあります。記事に修正の必要が生じたときは、その都度速やかに反映させ、ネット上の情報を随時、より正確な内容に書き換えていく作業が求…...
- 報道の際に考慮される点
- (1)容疑者の写真の使用について ア 容疑者の写真掲載の必要性 容疑者の写真は、事件の重要な情報の一つであり、掲載することで読者により豊富な情報を提供し、事件への関心を高めてもらうことにもつながります。 イ 写真掲載の可否の判断基準 事件の重大性や対象人物の公人性、リスク・コミュニケーションの必要性などを踏まえて判断します。残虐性が強かったり被害者が複数に及んだりする殺人や、無差別殺傷事件、被害の大きな強盗や詐欺、連続強制性交など悪質な犯罪、誘拐事件などが、掲載の一つの目安になります。また、公開…...
- 例外的に実名を避ける事案
- (1)少年事件 ア 少年事件の報道の原則 少年事件は原則として、匿名での報道とされています。 少年法61条では、「家庭裁判所の審判に付された少年(※1)又は少年のとき犯した罪により公訴を提起された者については、氏名、年齢、職業、住居、容ぼう等によりその者が当該事件の本人であることを推知することができるような記事又は写真を新聞紙その他の出版物(※2)に掲載してはならない。」と定められています。少年法61条に反した場合であっても、罰則は設けられていません。しかし、憲法で保障された表現の自由を、法律で…...
- 実名で報じるか否かのメルクマール
- 実名で報じるか否かは、実名に基づく十分な取材をし、その中で得られた事実関係を踏まえたうえで、報道機関が自主的に決めるとされています。 メルクマールとしては、 ①関係者の社会的地位・立場 ②事件・事故の重大性 ③書かれる側の被る不利益 などを考慮して判断されています。 (1)関係者の社会的地位・立場 公人・公的存在については報道されやすい傾向にあります。 ①政治家・候補者 政治家の公人性に鑑みれば、違法・不正行為、反社会的な行為に関与したり、不明朗な資金を受け取ったりした場合はもちろん…...
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