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紳士録商法

数年前に紳士録に氏名・役職などの掲載をしたのですが、業者から紳士録掲載内容の更新時期だという連絡がありました。私は登録を抹消しようと思ったのですが、相手方は、既に印刷に入っているので、私の登録を抹消するには莫大な費用がかかり、多方面に迷惑がかかるといってきました。どのように対応したらいいでしょうか。

1.紳士録商法とその手口

紳士録とは、社会の中でも一定の地位および立場のある者の氏名や会社名、役職名、顔写真などを掲載している書籍のことをいいます。
ex.企業の役員、学校の校長及び教頭、医師など

近年では、紳士録の掲載を利用した民暴事件(紳士録商法事件)の被害が多くなっています。手口としては、以下の三つがあります。

手口

①紳士録の更新時期がきており、更新するため、または抹消するためには莫大な費用がかかると言って被害者を脅し、金銭を恐喝するもの
②掲載料は無料であるといって紳士録への掲載を勧誘し、後に高価な紳士録の買取りを求めるもの
③紳士録の購入を進めるダイレクトメールを送り、同封されている回答用紙の「購入しない」の欄にチェックを入れて返送すると、実際は「次回から購入しない」という意味の内容だったために、紳士録が送られてきてしまい、高額な金銭を要求されるもの

2.騙しと脅しがつきもの

上記の手口をみると、どれも騙しと脅しがセットでついています。
まず①の手口についてですが、これは本当に紳士録を更新するのかという点が明らかではないため、騙されている可能性があります。さらに、抹消するのに本当は費用がかからないはずであるにもかかわらず、莫大な費用が必要であるといわれています。その上、他の名士の人々に迷惑がかかるという脅しもついています。
次に、②の手口ですが、仮に言われた通り、掲載料が無料の可能性もあります。しかし、紳士録を高額で買うということに関しては一切触れられていません。
また、③の手口では、一見すれば間違えて認識してしまうような文書が用いられています。このような場合、相手方に断りの連絡を入れた際にものすごい勢いで怒鳴られ、脅されることが考えられます。

3.心得と対策

紳士録商法の状況に巻き込まれたときには、まず冷静になって考えることが重要です。紳士録とは、各界における名士の人々を掲載する書籍であるため、正規の紳士録を出版することに携わる者であれば、騙すことをしたり、ましてや脅すような行為をするとは思えません。このような事態を回避するための対策として最も重要となることは、被害者自身が相手方の正体に気付き、相手方が述べていることは嘘であるということを見抜くことであるといえます。
ただし、相手方の脅しの度合いがエスカレートしているようであれば、一人で対処しようとしないほうがよいといえます。また、このような問題を抱えていては、日常生活に支障が生じてしまうこともあるので、弁護士などの専門家に相談することがよいかと思われます。
紳士録商法のアンケートによれば、弁護士から金銭の支払に対して拒否する旨の内容証明郵便を送付した後には、金銭要求などの行為が止まったという結果が得られています。

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