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民事事件の最近の傾向と特徴(最近の暴力団の資金獲得活動)

最近、あからさまに暴力団を名乗らなかったり、その力を示さなかったりする民事事犯が多いそうですが、暴力団の資金獲得活動の実態について教えてください。

1.暴力団の不透明化

平成4年3月に暴力団対策法が施行されてから、暴力団は組事務所から代紋や看板等の撤収、名簿等に構成員の氏名を記載しない、暴力団を示す名刺を使用しないなど、暴力団の組織実態についての情報を隠蔽する傾向にあります。
また、活動形態の面から見ても、企業活動を装うことや政治活動や社会運動を標ぼうするなど、さらに不透明化が進んでいるといえます。

2.資金獲得活動の多様化

暴力団構成員および準構成員の検挙人員を罪種別検挙人員の割合の推移を見ると、覚せい剤取締法違反、恐喝、賭博および公営競技関係4法(ノミ行為等)というように、伝統的資金源犯罪の割合が、全体的に見れば減少傾向にあるということがわかります。

また、景気回復傾向にあることに乗じて、最近の暴力団は、バブル経済期に多く見られた不動産取引、証券取引を悪用した資金獲得活動を活発化させている一方で、バブル崩壊後に目立っていた金融・不良債権関連事案の検挙件数は平成12年以降、減少傾向にあるといえます。このようなことから暴力団はその時々で社会経済情勢の変化に対応し、多額の資金を獲得できるポイントを見つけ、資金獲得活動を行っている状況であるといえます。

3.暴力団と共生する者の存在

近年、暴力団関係企業以外でも、暴力団に資金の提供または暴力団から提供を受けた資金を運用した利益を暴力団に還元するなどで暴力団の資金獲得活動に協力しているあるいは関与している個人やグループの存在が目立っています。
このような場合、表面的には暴力団との関係を隠していますが、裏では暴力団の資金獲得活動に加担または暴力団の威力、情報力、資金力などを利用することで自らの利益拡大を図る考えを持っていることが多いです。つまり暴力団と共生する者ということになります。

暴力団と共生する者が、暴力団と同様に健全な経済社会に寄生し、自らの私利私欲を満たすために侵食するだけでなく、暴力団との表面上の関係を隠しながら暴力団に資金を提供していることから、暴力団の資金獲得活動の不透明さに拍車をかけているといえます。
このような状況を放置すれば、暴力団の威力を背景に、経済取引や法制度を悪用し、自らの利益を最大化するための不当な行為が横行することになり、暴力団と共生する者が増加していくなど、国における公正な法秩序と健全な市場にとって重大な脅威になると考えられます。

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